それいけ精香園の焼肉にまつわる雑学
SOREIKE TIPS
それいけ精香園の歴史2020.07.04
精香園のオープンは昭和34年。
名古屋地区焼肉店の草分け的存在であった。
当時の店構えは3階建てで、味と品質にこだわり、伝統の味を追求するため、むやみに店を増やさない一店主義を信条としていた。
伝統のタレは、創業当時からその味を変えず、東西の芸能人や著名人も、その噂を聞きつけ精香園を訪れた。スター達のサイン色紙が壁一面をところせましと埋め尽くしていた。
タレは赤身用、ホルモン用、付けタレ、の3種類があり、すべて自家製。16種のスパイスを3時間近く煮込み、10~15度で15日間寝かせるなど、かなり手がかかった製法でつくられた。事実、前支配人も昭和47年(1966年)、偶然通りかかった精香園で食べた焼肉の味が忘れられず、1週間通いつめた末、雇い入れてもらった程だ。
当時は週末ともなれば2階の座敷までがサラリーマンや家族連れで満席となり、店中焼肉の煙が立ち込めていた。
平成7年(1995年)に閉店。
創業者の3代目と偶然巡りあった精香園の料理人によって、当時の活気と味を、再び復活させようと意気投合、屋号を『それいけ精香園』として再スタートを切った。
全てが効率的で合理的に行うこの時代に、時代遅れと言われるかもしれない。
しかし、生まれ育ったこの味は、どこか懐かしくて忘れられない。
手間暇かけることは当たり前。自家製にこだわり、「全ての人にこの味を体感してもらいたい」と、 今なお脈々と創業時の思いと秘伝のレシピは「それいけ精香園」によって引き継がれている。
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